Q&A「プロジェクトの場として大樹町が選ばれた理由」

Q&A「プロジェクトの場として大樹町が選ばれた理由」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で
出席者から小田切様へ質問された内容です。

質問


大樹町は、現在まで約40年間航空宇宙産業の誘致や宇宙のまちづくりを推進されてきました。
いろいろ好条件が揃っていたとは思いますが、プロジェクトの場として大樹町が選ばれた理由を教えていただけないでしょうか?


回答


歴史的な経緯を含めて、代表的な理由をご説明します。
①南・東側が太平洋に面しており、打上げる際の支障が少ないこと
②この地域は航空路、海上航路の輻輳も比較的少なく、打上げに先立つ航空局、海上保安庁等関係機関との調整が比較的容易であること
③一般的に海岸線沿いには国道が設置されていることが多く、ロケット打上げ場所が海岸線にある場合には、打上げ時に通行遮断等を行う必要があり、調整に時間等コストを要するが、それがこのエリアには存在しないこと(湖沼群があることから国道が約2Km程度内陸に入り込んでいること
④同様に湖沼群であることから、周辺に人家、農家等も少なく、打上げ時の調整が比較的容易であること
⑤打上げ時には警戒区域を設定するため、漁協との事前調整が必要となるが、長年の打上げにおいてその調整を大樹町が中心となり、真摯に対応していることから、漁業協同組合からの信頼が得られていること
⑥東京から航空機で帯広空港まで1.5時間、空港から大樹町の射場まで車で45分程度とアクセスが良いこと(通常海外では相当の僻地に射場が存在することが多いこととの比較)
⑦十勝晴れと言われる、晴天率の高さがあり打上げ機会を確保しやすいこと(冬季の降雪も石狩地域に比較すると少ない)

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